①ツアー参加時の格好
カヤック
カヤックはまず、どうあがいても濡れます。ですから下着は必ず水着に着替えておいてください。
夏季は上着はラッシュガードや、化学繊維製の速乾性のある長袖シャツがおススメです。半袖やタンクトップは涼しいですが日焼けのことを考えるといただけません。TシャツよりもYシャツの方が風が通り涼しいというのはちょっとした豆知識に。
下半身はカヤックの中に入っているので半ズボンで構いません。しかし股下までは日焼けするので、日焼けが気になる方は三分丈のパンツが良いでしょう。
やや肌寒い季節は夏季の格好の上に薄手の雨具、ウィンドブレーカーなどのジャケットが必要。この時期は雨もよく降ります。
足回りは夏、冬ともにビーチサンダルでも構いませんが出艇場所のスロープなどではひじょうに滑って危険です。グリップのしっかりしたマリンブーツか、漁サンと呼ばれるウエイブソールのサンダル類がおススメです。
よくあるのですが、帽子を忘れる方がいます。帽子は必ずかぶりましょう。キャップよりもハットの方が耳も隠れて良いです。ただ、女性用の麦わら帽子などは風で飛びやすいのでしっかり固定できるように工夫するか、アウトドア用のものを購入しておきましょう。
サングラスも水面の照り返しや、白い砂浜の上では重宝しますよ。偏光グラスだとサンゴもきれいに見えて良いです。
シーカヤックでの格好(3~10月)
基本 |
帽子・サングラス・日焼け止めクリーム
下着は水着にしておく
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上半身 |
化繊シャツ
日焼け対策用のグローブ
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下半身 |
短パン ショーツ
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靴 |
サンダルでも可(ただし滑りにくいもの)
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トレッキング
西表島の森の中やトレッキングコースを歩くときは、本土の山を歩くときの格好では暑過ぎます。
上着はシャツ一枚で十分ですが、TシャツにYシャツを合わせても良いでしょう。必ず長袖にして暑ければ袖をまくる…という形が良いです。
下半身は長ズボンが良いですが、木綿製品は水を吸うと突っ張って歩きにくくなるので化学繊維の速乾性の高いものが良いです。ビジュアル的にはイマイチですが、体育ジャージや、ホームセンターで売っている作業ズボンなどかなり良いです(西表島では冬のイノシシ猟などはこの格好が上等)。山ガールスタイルもなかなか。ガイドは化学繊維のタイツをはき、ショーツを合わせています。膝周りがスッキリして歩きやすいです。
靴はユツン三段の滝、歩いて行くピナイサーラではフェルトブーツ、古見岳、マヤグスクの滝では長靴が良いです。
西表島は基本的に山の尾根を歩いて行くのではなく、沢筋を歩いて行くのが基本です。沢筋はヒルやハブなどの危険生物がいる上にぬかるんでいる場所が多いので地元の人たちは山歩きは長靴を常用しています(「長靴なんかで歩けるか!」と意外に思う方もいますが、最近は北欧のトレッキングで長靴を履いているのでだいぶアウトドア愛好家にも認知されるようになりました)。グリップが柔らかく、しっかりと足を保護する長靴は通気性はありませんが「どうせ(汗や湿気で)濡れる」西表島の山では非常に頼れる靴なわけで、通気性など意味がありません。
歩行中は汗をひじょうにかくので汗止めの帽子かタオルを巻くといいと思います。
ストックは特に必要とは思いませんが、体重を3点で支えなければいけない場所もあるので手を怪我したくない人はグローブ、軍手をしていくことをお勧めします。
トレッキングでの格好(3~11月)
基本 |
帽子
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上半身 |
長袖の化繊シャツ
軍手などのグローブ
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下半身 |
化繊の長ズボン タイツにショーツを合わせる
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靴 |
沢ではフェルトブーツ 山道では長靴
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一日で海も山も行く場合
シュノーケリングをした後に山に入ったり、その逆だったり、カヤック漕いでトレッキングして滝で泳いだりする場合など、いちいち着替えていては大変です。
ツアーで行く半日ほどの山などはそれほど道も悪くなく、虫も少ないのでカヤックを漕ぐときの格好で良いと思います。虫や日焼けが気になる方(特に女性)は濡れても乾きやすい長ズボンをはいてくるといいでしょう。
また、トレッキング中に滝にうたれたくなったり、滝壺で泳ぎたくなる場合などのことを考えて、下着は水着に着替えておいた方が良いでしょう。現場で服のまま泳いでも、その場で服を脱いでしぼって着ればすぐに服は乾きます。
たまに開放的になって全裸になってしまう人がいますが、他のショップのお客様などもいますので、人の少ない西表島のフィールドとはいえ、人としてのマナーは守りましょう(笑)
キャンプ
キャンプツアーではカヤックを漕いだり、遊んでいる時は各フィールドの格好でいいのですが、テントを張って食事をとったり、寝る時には過ごしやすい格好に着替えた方が快適です。
アウトドア教科書風に書くと、コットンやヘンプのシャツやズボン、女性の方ならワンピースや巻きスカートなどでも構いません。テントを張る砂浜は虫も少なく、涼しい時間帯なので、海で遊んだべたついた格好のままで過ごすより非常にいいと思います。
ただ、オシャレをしてもしょうがない場所でありますので(笑)、あれもこれもと服を持ってきてもかさ張るだけです。よけいな服を持っていくことで、持っていけるビールの数が減るとも考えられます。
ですので、キャンプツアーでは海着(カヤックやシュノーケリングをする格好)と、陸着(テントを張った時に来ている服)の2パターンを用意していただけるといいと思います。
キャンプでの格好
行動中の格好 |
シーカヤックの項と一緒
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キャンプ中の格好 |
木綿の長袖シャツ、普段着ているもの
木綿、麻のズボン
ショーツのままでもかまわないと思います。
ビーチサンダルで構いません
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オフシーズンの格好(11月・12月・1月・2月)
夏場は服を着ているのもバカらしいほど暑い西表島ですが、冬場はやはり寒いです。夏場と同じ格好での参加は晴天の無風時ならともかく、雨や風の強い時は低体温症を招くこともあり得る気候です。
カヤックの場合、夏場と同じくレギンスやタイツにショーツを合わせたもので構いませんが、上着は保温性のあるシャツに薄手のハードシェルを合わせるのが基本です。ガイドは濡れても温かいメリノウール製のシャツとポリエチレン製のシャツを重ね着し簡易レインウェアーを合わせていますが、雨が激しい時やキャンプの時はしっかりした雨具も準備します。
トレッキングも同じく速乾性のあるシャツを重ね着することで体温を調整し、外はハードシェルを着ます。歩いていればやはり暑いので、本土の春山を歩くときのコーディネイトが良いと思います。
キャンプでは夜は意外に冷えるので、ウールセーターや薄手のダウンジャケットなどもあってもけしてオーバースペックではないです。シュラフとマットは必須になりますので夏場ばかり来る方は冬は装備の手抜きは禁物です。
オフシーズンでの格好
上半身 |
シャツを重ね着してレイヤード
メリノウールなど濡れても温かい素材が◎
雨が多いのでハードシェル(レインウェア)は忘れずに
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キャンプ |
本土の春先の気候と似ている
ダウンジャケットやウールセーターがあってもけしてオーバーじゃない
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②ツアー参加時の持ち物
カヤック
カヤックでは食事はこちらで用意しますので、行動中のお飲物だけはご持参ください。
5リットルの防水バックをお貸ししますので、それに入る限りの荷物は持って行けます。ご持参していただいたシュノーケルセットなどはまとめてガイドが運びます。
持ち物例)
- 1.各自ドリンク(夏場は1リットルほど必要かと思います)
- 2.日焼け止めクリーム
- 3.サングラス(偏光グラスを推奨します)
- 4.携帯電話 写真を撮る場合に限る。ツアー中は電源を切ってもらいます。
- 5.カメラ(防水を推奨します)
- 6.シュノーケルセット
トレッキング
20~30リットル程度のデイパックをお持ちください。現在当店ではデイバックのレンタルは行っておりません。
持ち物例)
- 1.各自ドリンク(夏場は1リットルほど必要かと思います)
- 2.日焼け止めクリーム
- 3.携帯電話 写真を撮る場合に限る。ツアー中は電源を切ってもらいます。
- 4.カメラ(防水を推奨します)
- 5.デイバック
キャンプ
共同装備類(食事関係・タープテント・テーブル)などはこちらで用意しますので、各自のテント、寝袋、マット、着替えなどはご持参ください。テントは若干ならレンタル可能です。
持ち物例)
◎ツアーに必要な物
- 1.各自ドリンク(夏場は一日につき1リットルほど必要かと思います)
- 2.日焼け止めクリーム
- 3.サングラス
- 4.携帯電話 写真を撮る場合に限る。ツアー中は電源を切ってもらいます。
- 5.カメラ(防水を推奨します)
- 6.シュノーケルセット
◎キャンプ用品として必要な物
- 1.個人用テント
- 2.マット(ウレタン製はかさ張るので、できればエアマットを推奨します)
- 3.寝袋。3シーズン、もしくはサマータイム用(6下旬~10月上旬は必要ありません。もしくはシーツなどで十分です)
- 4.各種着替え
- 5.懐中電灯(ヘッドランプ推奨)
- 6.歯ブラシ、コンタクトレンズの替えなどのお泊りセット
- 7.各嗜好品
テントはレンタル可能です。当店ではmont-bellのmoon light(ムーンライトⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅰ型メッシュ、Ⅱ型メッシュ)、アライテントのエアライズ2の6張を用意しています。